無資格ならまずは「介護助手」
「介護助手」からスタート
「資格は持っていないが介護の仕事をやってみたい」という人は介護助手から始めることをおすすめします。介護助手は介護職の先輩をサポートするのが仕事です。介護の現場で役立つ知識や技術を間近で確認でき、働きながら経験を積むことができます。
介護の現場に欠かせない存在
介護の現場が人手不足なのは明らかなため、国と地域が一体となって介護人材の確保に尽力しています。専門的な知識と技術を持っている介護職を増やすのはもちろんですが、経験や資格を問わない介護業界では職員のサポートをする介護助手の導入も積極的に行っています。介護助手は「介護補助職」「介護補助員」とも呼ばれ、経験や資格がなくても介護の現場で働くことができる職種です。部屋の整備など初歩的な仕事を担う介護助手を増やすことによって介護福祉士など資格を持つ職種には専門的な介護業務に専念してもらい、介護サービスのレベルアップを図ることを目的としています。
若い世代も入りやすい
当初、国は高齢者に介護助手として活躍してもらおうと考えていました。なぜなら、長寿社会の今、60歳もしくは65歳で定年退職すると自宅で何十年も過ごすことになり、運動不足や生活習慣病、経済面などの不安が拭えないため、高齢者の就労の場作りや介護予防を兼ねて介護助手として活躍してもらおうと考えていたからです。ですが、実際には若い世代からも注目が集まっています。
将来性があり需要が高い介護の仕事は若い世代にとっても魅力ある仕事です。しかし、「介護の仕事に就きたいけれど資格がない。まずは資格が必要ない職種から始めよう」と考えている若者も多いため、無資格でも就業可能な介護助手に大きな期待が寄せられています。
介護助手の職場
デイサービスや小規模多機能型居宅介護などの在宅支援サービス事業所、認知症型グループホームや特別養護老人ホーム、老人保健施設、有料老人ホームなどの入居系の高齢者施設、など介護助手を必要としている職場はたくさんあります。特に利用者の多い施設ほど多くの職員を必要としているため、介護助手を募集しているケースが少なくありません。ただし、「介護助手」は明確に職種として確立されているわけではないため、介護助手ではなく「介護職員募集(無資格OK)」のように記載されていることがあります。仕事内容が似ている「看護助手」と混同されることもありますが、勤務先が違うので注意しましょう。
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無資格でも介護の仕事に就くことはできますが、資格があった方が何かと有利です。働きながらでも資格は取得できます。まずは決められたカリキュラムを受講するだけで取得できる「介護職員初任者研修」の取得を目指しましょう。介護の基礎的な知識や技術が学べます。
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